プロゲーマーへの道

プロゲーマー

息子の将来の夢はプロゲーマーになることらしい。
なりたい職業ランキングでも上位に食い込んできているプロゲーマー。世界の競技人口は1.3億人。日本人全員がプロゲーマーみたいな感じです。そんな日本においてプロゲーマーとして認定されている人数をご存じでしょうか?

約200名

世界の競技人口に対して0.0001%。想像してたより少ないわ…。

ゲームのプロって何なのさ?

ゲームに限らずプロと呼ばれる人の定義というのは ” その分野で生計を立てている人 “ のことを言います。サッカーや野球、医者や弁護士、私のようなシステムエンジニアと様々な分野にプロは存在しています。ということはゲームの世界においてもゲーマーとして大会に出場し、賞金を得て生活されている人も立派なプロということになりますね。有名どころの選手でいうと、ふぇぐ、ももち、ときど…などたくさんいて、みなさん大きな大会で優勝されて中には億を超える金額を手にされた方もいます。サラリーマンの生涯年収が40年働いて2億と言われる中、一つの大会で億を稼ぎだすとは…なんとも羨ましい限りです(笑)

あれ?” プロゲーマーとして認定されている人が200人 ” って少なくね?

って思いませんでした?
実は日本においてプロゲーマーとして公認されるにはライセンスが必要なんです。

そのライセンスを認定・発行しているのが、JeSU(日本eスポーツ連合)という団体です。ここで一定の基準を満たせば公式にプロゲーマーとして認められます。ちなみに基準は以下の通りです。

プロライセンス認定基準

・プロゲーマーの定義に誓約していること。
・JeSU公認大会にて、公認タイトルの競技で優秀な成績を収めること。
・JeSUの指定する講習を受けること。

へー、そうなんやー。

プロゲーマーになるためにライセンスがいるなんて面倒くさいけど、JeSUに認定されればお金稼げるってことか。じゃあ、まずは頑張ってライセンス取得するか…。

と思った方、ちょいお待ちを。
実はJeSUのプロライセンスがなくても、プロになれるんです。

さき言えよ!

すいません、私も今日、プロゲーマーについて調べ始めたとこでして、、、ここ数年でゲーマー業界でも二転三転してるし、内容がまたややこしいんですよ。。。

ではひとつひとつ紐解いていきましょう。

本当にプロゲーマーにライセンスはいらない?

はい、現時点の結論は ” プロゲーマーにライセンスは不要 “ です。ライセンスがなくても日本人でもプロゲーマーとして活躍することができるようです。では何故、JeSUはわざわざプロライセンスという制度を立ち上げたのでしょうか?それは、

” 日本の法律で規制されているか

規制??どーゆーこと?アカンやん。なんやねん。

ここがややこしい。いろいろ調べてみると抵触する法律として「景品表示法」「賭博罪」「風営法」という素人にはコワい言葉がわんさか出てきますが、整理していきましょう。

プレイが無料で
課金額によって強さが変わらない
プレイが有料
または課金額によって強さが変わる
主催者が「ゲーム会社」抵触しない抵触する
主催者が「ゲーム会社以外」抵触しない抵触しない

この表は「景品表示法」と呼ばれる法律に抵触するか否かを表にしたものです。景品表示法が何なのかはここで解説はせず、法律に抵触するか・しないかを見てください。抵触するのは ” プレイが有料または課金によって強さが変わる、かつ、ゲーム会社が主催する大会 “ は景品表示法に抵触する可能性があるということです。

この法律を回避する方法は2つです。

景品表示法に抵触しないための方法

・ゲーム提供元会社が課金によって強くならいないソフトへ作りなおして大会を開催する
・” 仕事の報酬 ” として賞金を受け取る。

課金によって強くならいないソフトへ作りなおして大会を開催する

基本プレイが無料なソフトでも課金によって強くなるソフトについては ” 課金で優劣がつかないソフト ” へ作り変えることで大会賞金を高額に設定し、開催することが可能です。有名どころでは「モンスト」が大会用にわざわざソフトを作り変えて賞金1億円の大会を実現させました。参加ユーザーとしては提供元で規制を回避してくれるのは助かりますね。ただ、作り直すには相当な開発期間と費用が必要で資金力がないと対応は難しそうです。

” 仕事の報酬 ” として賞金を受け取る

仕事の報酬として賞金を受け取る、と回りくどい言い方をしましたが、いわゆるゲーマーを仕事にしてしまえばいい。ということです。仕事にする=労働契約するということなので、ゲーム以外で本業をもたれている方は副業が禁止されているかどうかを確認しての対応が必要となります。

つまり、JeSUのプロライセンスがなくても、仕事として携わることができるならある程度広がりが見えてくるといったところです。

今はまだ手探り状態

ここ数年で少しづつ定義や開催方法がクリアになってきたようですが、実情はまだまだ手探り感が否めません。たとえば、参加者から参加費を募り、それを賞金、または、運営会社の広告費に充当する大会は賭博罪にあたるそうです。このように法律の解釈が難しく、開催には相当の準備と裏付けが必要となるため、簡単には開催できないというのが実情ではないでしょうか。

やりたいことがあることは非常にいいこと

私はゲーマーになりたいという子供の夢を応援したいです。” ゲームで生計をたてるのは邪道 ” みたいな雰囲気が日本にはまだまだあるように思えます。昔、” バンド組むのは不良だ! ” みたいな時代がありましたが、今の時代、アーティストは憧れの職業で、職業自体を邪道だなんて言うひとは今の時代なかなかいないと思います。近い将来、ゲーマーも世の中で認められる職業の一つになると思います。

それよりなにより、心から楽しめることがあること自体、すごくいいことだと思います。世の中の多くの人は生きていく手段のひとつに仕事というものを存在させ、多くのことに歯を食いしばりながら生きているような感じがします。

そうではなく、心から楽しめることを生きる糧にして、生活していく。

こんな幸せなことがあるでしょうか。私自身が特にこれといって熱中できるものがなかったのでなおさら、子供が楽しんでいることをそのまま職業にさせてあげたいと思っています。プロで生きることはどの世界でも甘くはありません。ただ、その根底となるものとして ” 心から楽しめているかどうか ” で大きくその意味は変わってくると思います。

子供の夢を叶えてあげるための、今日はその1日目として。

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