この言葉を何回、自分に浴びせてきたことか。
見つかってたらブログには出会わなかっただろうな。少しずつでも自分の中で、自分と向き合い、ほんの少しの感情でも書き留めながら整理していこうと思います。
いまの何が嫌なのか
- 楽しさ、達成感を一度も感じなかった
システムの進歩なくして、今のような豊かで便利な生活は存在しなかったと思います。ワンクリックであらゆるものを手にいれることができて、どんなに遠くにいても一瞬で相手とつながることができる世界。さらに進化は続き、AIと呼ばれる人口知能が誕生した。人では見抜けなかった特殊な白血病患者の病名を10分で診断し、その生命を救った。このようにシステムが我々にもたらしたものの大きさは計り知れない。今後もその歩みを止めることなく、さらなる豊かな世界へと導いてくれるでしょう。このようにシステムがもたらす未来を想像するだけで夢があって、ワクワクしますね。でも、現実はそんなクリエイティブなものばかりではありません。特に私は長年のあいだ企業の基幹システムの構築・保守をしていたため、クリエイティブとは対極に存在する堅実性を求められる業務に従事してきました。基幹業務という特性上、まったく身近なものではなく、受注・生産・購買・経理といったいわゆるバックオフィス系と呼ばれる、企業の中枢を担う、止まることが許されないシステムを担当していました。楽しさというよりいかに失敗しないかを考えながらできるだけリスクを排除し、確実に遂行することを意識していました。そのせいか、常に石橋を叩きまくって渡るクセがつき、一度も楽しさを感じることがありませんでした。また、プロジェクト期間中は気が休まることがないため、ずっと緊張状態が続き、プロジェクト終了と同時に緊張から解放されるということを繰り返していました。仕事とはこういうものだ、という自分への言い聞かせと切り替えでなんとか乗り切ってきましたが、40歳を目前にした今、あと20年以上もこれを続けるのか、いや、続けることができるのか・・・と恐怖にも似た感情にじわじわと支配されています。 - 心がすり減る
顧客から予算に対する過剰な要求と厳しい納期、上層部には都合のいいこと言いながら部下には「期待してるから」と思ってもない言葉一つで無理難題押し付けてくる上司、レビューで承認を得たのにトラブルが発生すると「なぜこんなやり方をしたんだ!」と承認した自分のことを棚上げして責めてくる上司、人の仕事を軽視してくる同僚・・・心が曇る感情に出くわすのは日常茶飯事です。そんな状況になるべく出くわさないよう、力関係を見極めながらしたくもない根回しをし、調整する日々。そんな日々を積み重ねるたび、少しずつ自分の中の純粋さや優しさみたいな暖かい部分の感情が消耗していくような気がしています。本当は、誰かの親切に触れたときの喜び、心優しいその一言に少し心が暖かくなったり、そんな小さなシアワセの積み重ねで心豊かな人生を歩みたいというのが本音です。私が考える人生の価値、それは、心から感謝できた数と心が暖まった瞬間の数で決まると思っています。いつか私自身が人生の終焉を迎えるとき、たくさんの人たちとの出会いとその人たちへの感謝の気持ちで心が満たされる状態で迎えたいと本気で思っています。そのためには今という時間を、全力で誰かのために、心から尽くしたい。また、そんな暖かい人たちの中で生きていきたい。そういう意味では根本的にビジネスマンというカテゴリー自体、私には向いてないのかもしれないなと思いました。
自分と真剣に向き合うって意外と疲れますね(笑)気づいていながらもそっと蓋をしていたようなことを明文化して、可視化することは少し自分を卑下するようにも感じてしまって。
でも本当の気持ちと対峙することで見えてくるものもあると信じて後編を書いていきます。


コメント