「今の仕事、続けていけるかな・・・」
入社以来18年間、システムエンジニア一本で生きてます。大学が情報系ですが、思った以上にプログラミング授業が苦手で苦痛で「絶対こんな仕事だけはしない!」と思いながらも、今の会社を受けて合格、晴れてシステムエンジニアの道に進むことにしました。よー受かったな、と思いながらも、ほかにやりたいこともなかったのでそのまま入社し、現在18年目です 笑
プログラミングが大の苦手な私でも18年も続けてこれたのは、システムエンジニアはプログラミングができなくてもできる職業だったからです。もちろんプログラミングができることに越したことはないですが、どちらかといえば、お客さんの要望をいかに具現化していくのかをまとめ、プロジェクトを推進していく力が求められるほうが圧倒的に多いです。人と話して、方向性を決めたり、調整したりすることは苦手ではないほうなのでそのあたりは救われたかなと思っています。
小さいプロジェクトから大きいプロジェクトまで幅広くさせていただきました。自慢ですけど、私がリーダーを務めた案件はただの一度も失敗したことはありません。いままで、ありがたいことに、お客さんからたくさん感謝の言葉もいただきました。
でも、一度も楽しかったとか、達成感を味わうことはありませんでした。ただの一度も。
もちろん、感謝のお言葉をいただいときはうれしいです。うれしいですけど、楽しさとか達成感はまた別物です。プロジェクトが終わった時に感じていたこと、それは「解放感」でした。「やっと終わった・・・」という解放感です。そしてまた次のプロジェクトへ・・・。入社して以来、この仕事ではない、と感じながらも、やりたいことが見つけられず、続けてきたというのが正直なところです。
仕事は生きるためにやる。生きるために仕事が必要。その仕事や会社は自分の意志で選択し、自分の意志で通勤し、自分の意志で進める。誰かに命を脅かされているわけでもなく、自分の意志ですべてを決めている。今の自分は、自分で決めたこと。モチベーションが上がらないとか、知ったこっちゃない。イヤなら辞めればいい。
仕事に対して、それくらいドライに接してきました。15年目くらいまでは。
「子供には同じ仕事をしてほしくない」
そんな会話を誰かとしたことがあります。ふと、その時の会話を思い返したとき、すごく虚しくなりました。自分の人生の時間を大半に費やしている”今の仕事”を、自分の大切な人に胸を張って自慢できない自分がいることに気づいてしまった。
「しんどいけど、こんなに楽しいことがあるんだよ」
その一言が言えない。言う選択肢すら、自分にはない。そんな自分に対して、ものすごい虚無感に襲われたと同時に自分の考えを見つめ直すきっかけになりました。
” 仕事は生きていくために必要 ” その考えは変わっていません。ただ、” 仕事は生きていくために必要。ただし、前提として自分が楽しめていることが大切。”という考えに変わりました。
「好きこそものの上手なれ」
この状態に、自分の人生がなれるよう選択していきたい。自分にとっても、関わる人達にとってもそれが一番幸せなんじゃないかと。そんなシンプルなことを頭では理解しながらも、心では理解していなかった自分に出会うことができました。
もうすぐで40歳。人生の節目を迎える今、自分の気持ちをもう一度整理していきたいと思います。その思考の先に何があるのか、5年後・10年後、子供に自慢できる自分でいれるのか。
60歳を迎えたとき「楽しかったな、俺の人生」、そう言える自分でいたいと思います。


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